賃貸物件を借りたことがある方ですと、原状回復という言葉を耳にしたことが多いと思います。原状回復というのはおおまかに言うと元の状態、つまり賃貸物件の場合ですと入居時の状態に戻すことを言います。賃貸物件は退居時に原状回復することが定められていることが多いですので、元の状態に戻す必要があるということになります。しかし生活をするにあたって生じた全てのことを元の状態に戻すというわけではありません。例えば日常生活によって自然に変化してくる部分などは、原状回復に含まないということもあります。しかし原状回復の範囲というのはまだまだ曖昧な部分も多いですので、どこまで原状回復をするのかということをあらかじめ賃貸人としっかりと話しておかないと、トラブルの原因となってしまうこともあります。また不要なトラブルを避けるためには入居した時の部屋の状態を記録しておくことも大切です。デジカメなどで入居時に部屋の各所を撮影しておけば、最初はどのような状態であったのか、生活においてどのように変わっていったのかが一目瞭然です。入居時から退居時のこともしっかりと考え、原状回復のための準備は怠らないようにしましょう。それにより適切な原状回復を行い、スムーズな退居につながられるのではないでしょうか。