一般的に賃貸物件における原状回復とは、経年劣化や生活する上で避けようない傷や汚れをのぞく借主側の過失が原因でできた傷や汚れを元の状態に戻す義務のことを言います。つまり、ある程度気をつけていれば、原状回復のリスクは軽減するのです。しかし、賃貸オフィスや貸事務所に関しては違ってきます。契約内容にもよりますが、賃貸オフィスや貸事務所に関しては、床・天井・壁・照明の交換・鉄部の塗装など、すべての原状回復費用は自然消耗や経年劣化かどうか関係なく、全てが借主側の負担となります。これは、「一般の住宅と違い、借りる側によって、事務所の使い方がわからないため、原状回復費用を借主負担とする」という考え方のためです。例えば、学習塾だけでいっても、生徒が同じ空間で勉強する塾や個別塾のように仕切りがあり、一人一人個室に分かれて勉強をする塾もあります。後者であれば、間仕切りの撤去だけでもかなりの費用がかかるようです。このように使い方によって原状回復の費用が大きく変わってくるため、オフィスや事務所の原状回復は借主負担となるケースが多いのです。通常の住宅マンションなどと同じ感覚で使っていると、原状回復にとんでもない費用がかかることもあるのです。賃貸オフィスや貸事務所を利用している方は、原状回復の事を考えて利用することをオススメします。それでも、心配という場合は当サイトからご相談ください。