退去時の原状回復工事の費用において、大家側の負担、借主の負担どちらになるのか様々なトラブルが起こっています。借主としては、新たな生活を始めるために、スッキリとした気持ちで借りていた部屋を出ていきたいものでしょう。また、大家の側にとっても出来るだけトラブルになることなく、円満に原状回復工事を進めたいという気持ちが大きいと思われます。しかし、金銭に絡むことにはどうしてもトラブルが起こりがちです。そんな時に指針となるのが、国土交通省が公表している原状回復に関する費用負担等のガイドラインです。平成16年には、その後の裁判の判決などを踏まえた改訂もなされています。また、平成23年には、さらに具体化を進めたほか、原状回復のルールを普及させるために手順を明確化させるなどの内容を取り入れた改訂が行われました。こうしたガイドラインによる例を参考にすることで、借主と大家での円満な退去につながるかと思われます。また、部屋を借りるとき、または貸すときの契約の段階で「こういったガイドラインがあって、退去時には参考にする」という事を話し合っておくことも非常に大切な事です。また、原状回復工事の見積もりは、より低料金で安心な工事を行う業者を探すことは、お互いにとってプラスの事です。複数の業者から見積もりを取って探しましょう。