原状回復工事は現在使用している物件を貸主に返すにあたって行うものですが、どのタイミングで行うか、原状回復工事にどれくらいの時間がかかるのかはきちんと考えておかなければいけません。なぜなら通常原状回復はまだ物件を貸主から借りている状態の内に行いますから、賃貸物件の場合だとその期間は家に寝泊まりできないということにもなります。その時すでに新しい住居に入居できるのか、または少しの期間ホテルや親戚の家にでも泊めてもらうか、このあたりは自分で予定を立てておく必要があるからです。 原状回復工事で行われる工事はクロスの張替えやフローリングのリペア工事の他に、入居後にパテーションなどの設備を設置していればそれらの撤去も加わります。さらにハウスクリーニングも行います。しかし原状回復工事といっても使用状況によって大きく変化するので、飲食店のように内装を必要に応じて変更したり日常的に油や排気があった物件と、住居として普通に使用していたものとでは状態が違いかかる期間は一概には計れません。工事前には調査を行って作業を決定しますが、短いと1週間以内という例もありますし、オフィスフロアの場合で2週間くらいということも多いようです。物件の明け渡し前後はドタバタしますが、少しでもスムーズに安心して終えることができるよう予定を立てたいものですね。