原状回復には明確な規定が存在しません。政府が発行しているガイドラインや過去の事例や判例が参考にはなりますが、まだまだ多くのトラブルが起きています。トラブルの原因の多くは、認識の違いによるものです。不十分、もしくはやり過ぎた原状回復は費用に影響しますので、どうしても火種となりやすいのです。そして、契約書をよく読んでいないというのも原因の一つとしてあります。あらかじめ原状回復にルールが定められている場合、自由契約の観点から、あまりにも理不尽な場合を除きほとんどそのルールに則ることになります。契約書をよく読んでいない場合はもちろん、契約書を保管していない場合、確認不足になってしまいます。ですから、契約書や関連する書類は、熟読しきちんと保管しておきましょう。他にも元々あった傷などを「後で聞けばいいや」と対応を疎かにしてはいけません。あらかじめあった傷や不具合は、その都度管理者に確認をとり、必要であれば立ち会いを求めましょう。そして、証拠として日付などが確認できる画像や動画などで保存しておくと尚良いでしょう。次の入居者へ引き継ぐための原状回復ですので、義務としてもそうですが、気持ちの良い退去にも必須と言えます。自分と管理者が双方納得する原状回復を行うためには、ある程度の知識が必要となるでしょう。もし、困りごとやお悩みがございましたら、お気軽に当サイトまでご相談ください。皆様のお役に立てるよう誠心誠意お力添えいたします。