長く暮らす家には壁や床に傷ができていることがあります。賃貸の場合だと退去時に修繕費用がかさんでしまうのではないと心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 契約内容によりケースバイケースですが、原状回復は、不注意や通常の手入れを怠ったことによって生じた汚れや破損の修復は入居者の負担、普通に生活することで生じた壁紙の日焼けや家具を置いた場所の床の凹みなどの経年劣化は貸主の負担とされています。 一般的には家具移動の際にフローリングに傷をつけてしまったり、飼っているペットが壁紙や網戸を破ったり、絵を飾るために壁に釘を打ちつけたりなどは入居者の負担で原状回復する必要があるようです。 最近ではホームセンターなどで、DIYで原状回復をするための補修グッズが売られています。少しでも退去時の修繕費用をおさえるためにご自身で原状回復に挑戦する方もいらっしゃるようですが、注意が必要です。 例えば、網戸補修のシールやフローリングの傷かくしなどのシールは遠目に見れば補修がごまかせるものの、近くで見ると一目瞭然というグッズもあります。既存の壁紙の模様を型取って補修の継ぎ目がわかりにくいという壁紙補修グッズもありますが、初めて補修する人が完璧にやるには難しいようです。 結局、壁紙やフローリングなどは傷の度合いによっては大幅な修繕が必要な場合もあるため、ご自身で無理な修繕をするとかえって高くついてしまう恐れもあります。