原状回復工事には時間がかかる場合があります。1時間や2時間では済まないことの方が多いので、退去前に余裕を持って工事が終わり、貸主の立会の検査などをしてもらえるようにしておくのが良いと言われています。 なぜなら、原状回復工事をした後、本当にその状態が貸主が指定した状態かどうかが関わってきます。 壁や床の状態、電気設備の位置などが、本来指定したものとかけ離れた状態では、次にその物件を貸す予定の方が、話が違うと契約を解除したいと言ってしまうかもしれませんし、万が一そうなったら、誰が責任をとれるのでしょうか。 原状回復工事を行う場合は、貸主との事前の打ち合わせを、原状回復業者立会で行い、工事内容にズレが生じないようにすることも必要です。 原状回復工事の日程についても、その時に貸主側とよく話をしておけば、トラブル回避にも役立ちます。 原状回復を行うことは建物の契約時点で、契約書に明記されていることがほとんどですから、退去時に慌てなくても済むように早めに原状回復業者と話しておくのをおすすめします。