賃貸物件から退去する際、借り主には原状回復義務が課せられる場合があります。経年劣化や自然現象といった日常生活の範疇であれば借り主負担になることはありませんが、手入れを怠った事が原因で起こる汚れや傷などに関しては、借り主負担で原状回復を行うことになります。原状回復の負担金額は入居時に預けた敷金から支払われますが、原状回復する必要がなければ、敷金も戻ってくる可能性があるのです。そのためには普段から、部屋の管理に注意しなければなりません。特に注意が必要なのが、キッチンやお風呂、トイレと言った水まわりの管理です。水まわりは湿気がたまりやすいため、手入れを怠ると、カビやサビの発生につながります。一度発生したカビは落としにくく、一度落としたと思っていても、それは表面上だけであり、カビの原因になる菌などは残っている可能性もあるのです。そうなると、自分だけで完全に落とし切るのは難しくなります。しかし、普段から気をつけていればカビが発生する可能性を下げることも出来るのです。例えば、大抵のカビは60℃以上のお湯で10分程度加熱することで、活動を停止させることが出来ます。頻繁に行う必要はなく、週に1回程度でも効果が出るそうです。そして、水気を拭き取り、しっかり換気をすることで、カビの増殖を抑制することにつながるのです。ちょっとした手入れを定期的に行うことで、原状回復のリスクを軽減することにつながるのです。