賃貸住宅を退去したいけど、多額の退去費がかかるの…?と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
簡単に言ってしまうと賃貸住宅を退去する際には、費用が発生します。
賃貸住宅は貸し借りの条件で成り立っており、自分が退去したあとも新しい住民が入居するので、部屋の状態をキレイにして退去しなくてはなりません。
そのため、原状回復の費用が発生するのです。
この記事では、原状回復について詳しく解説していきます。貸主側が原状回復の費用を負担するケースや、退去費を安くするコツもあるので参考にしてみてください。
事前に一読しておくことで、安心して賃貸住宅を退去できるでしょう。
賃貸住宅を退去するときの費用と相場
賃貸住宅を退去するときは多額な費用がかかりそう…と不安を感じている方もいるかもしれません。事前に費用の詳細を知っておき、安心して退去できるようにしましょう。
どのようなことに費用が発生するのかなどを解説していきます。ご自宅の状況と照らし合わせてみてください。
また、お部屋の状態によっては、退去費が発生しないこともあります。退去費を損してしまったなどのトラブルが起きないように知識を深めておきましょう。
退去費の相場は?
賃貸住宅を退去する際は、お部屋を入居したときに近い状態に戻さなくてはなりません。きれいな状態に戻すことを「原状回復」といいます。次に入居する人への礼儀と、今までお世話になった部屋へのお礼の気落ちを込めて行うものです。
貸し借りの契約上で入居していたので、元に戻して返すことはマナーと考えましょう。
このようなことから、賃貸住宅を退去するときにかかる費用は、主に「原状回復の費用」だといえます。
ご家庭によってお部屋の状況が異なるので、費用も変わってきます。
原状回復させる場所が多かったり、作業内容が難しいと費用も多くかかってしまうのです。
また、建設されている部材の種類や質も違うので費用を明確にすることは難しいかもしれません。その場合は、ハウスクリーニングを依頼する業者に見積もりを依頼するといいでしょう。費用の目安を計算してくれます。
原状回復するべき症状や場所
原状回復を行うべき症状を紹介します。基本的に入居していたときは、なかった傷や破損部分は原状回復をするべきです。
☑フローリングに傷がついている
☑お風呂の頑固なカビ
☑キッチンの油汚れ
☑壁に穴が開いている
☑鍵が破損している
このような症状がある場合は、原状回復をする必要があります。どれも次の入居者を迎えるにつれて、よくない条件のものばかりです。
特にお風呂・トイレ・キッチンなどの水回りは、使用していると汚れてしまいますし、劣化しやすい場所です。
そのため、退去するときに原状回復する場所として、最も多い場所といわれています。
原状回復費用はどちらが払うの?
原状回復の費用を払うのは、借りた側だけではありません。
場所や原因によっては貸主側が支払うケースもあります。自分が払うケースと貸主側が払うケースを知っておかないと、損をしてしまうかもしれません。
のちにトラブルになってしまうので、事前に理解しておきましょう。
共用場所は貸主負担
基本的に建物自体の劣化によって起きたものや、他の住民も使っていたような共用部分は貸主側の負担です。わざとではなく避けることのできなかった症状は、貸主側の負担といわれています。
主に以下のような症状です。
☑日光による壁の変色
☑家具を設置していた跡
☑家電製品の裏側の壁についた黒いシミ
☑劣化による破損
上記のものは、仕方がなく起きてしまったことなので、貸主側の負担と考えられます。大家さんやオーナーさんに相談してみましょう。基本的に、貸主側が負担してくれるのではないでしょうか。
借主負担になるもの
ご家庭の生活環境が原因の場合や、自分の不注意で起きてしまったものは、借主側の負担になります。
主に以下のような症状です。
☑ドアのへこみ
☑ペットがつけた傷や汚れ
☑水回りのお手入れ不足
☑タバコの焦げ跡
上記のものは、注意をしていれば起きなかったものなので、借主側の負担になるでしょう。一度、大家さんやオーナーさんに相談してください。
話し合いの結果、借主側の負担となれば、ハウスクリーニングを行います。
よかれと思って勝手に原状回復をしてしまう方もいますが、貸し借りの関係で成り立っていることを忘れないでください。
管理人の確認をとって行わないとトラブルになってしまうかもしれません。
敷金は返ってくる?
賃貸住宅を退去するときは、敷金が返ってきます。しかし、思っていた金額と違うと退去時のトラブルの原因としても多いです。
敷金には仕組みがあり、退去時の状況によって金額も異なります。トラブルにならないためにも、仕組みについてよく知っておきましょう。
敷金の計算方法を紹介します。
原状回復にかかった費用と計算しよう
基本的に敷金の金額は、住居年数・原状回復費用によって変わるので注意しましょう。
元の敷金から住居年数に見合った金額と、原状回復にかかった費用がひかれます。このようなものをひいて、残った金額が敷金として返却されるのです。
敷金の返却は、何か月か後に振り込みをされることが多いです。
契約内容によって異なりますので、確認をしておくと安心かもしれません。
費用を安くするためのコツ
費用を安くするためのコツがあります。簡単にできるものばかりなので、参考にしてみましょう。
少しでも退去するときの費用を抑えることができるかもしれません。
家の環境をキレイに保つ
退去を考え始めてからでも遅くないです。できるだけ自分できれいな状態に掃除をして、状態を維持しておきましょう。
きれいに使っていたと印象を持ってもらえるので、原状回復する必要がないと貸主側に判断してもらえるかもしれません。
おもに、水回りが汚れやすく退去時の審査もはいりやすいので、念入りに行いましょう。
契約書を確認する
賃貸住宅に入居する際に、契約書の同意を行ったのではないでしょうか。
契約書の中には、退去時の対応方法なども記載されています。
契約内容をしっかり見直すことで、こちらが負担しなくてもいいことがあるかもしれません。損をしてしまわないように、契約内容の確認をしてみましょう。
また、契約書が手元にない場合は、管理人の人に相談すると用意してくれるかもしれません。
まとめ
賃貸住宅を退去するとなると、きれいな状態に戻さなくてはなりません。
次の入居者もいますし、貸し借りの契約で入居していたので、マナーのひとつです。そのため、退去するときは原状回復するための費用が必要になります。
費用金額は状況によって異なるので、ご家庭によってさまざまです。他のご家庭と全く同じ症状になることは、めったにないので費用を出したり比較することは難しいかもしれません。
費用を明確にしたい場合は、ハウスクリーニングを依頼する業者に見積もりを出してもらうといいでしょう。事前に費用を知ることができます。
上記でも紹介しましたが、すべての原状回復費用が自分の負担になるわけではありません。建物の劣化や仕方のない症状は、貸主側の負担になるかもしれないので、大家さんや管理人に相談してみましょう。
損やトラブルが起こることなく、気持ちよく退去しましょう。